東洋医学で見る生理不順(月経不順)
生理不順(月経不順)は、生理周期(月経周期)が24日以下または39日以上の場合を言います。
生理周期(月経周期)は、前の月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの日数を数えます。
月経が終わった日から数えられる方が多いのですが、始まった日から数えるのが正しい数え方です。
月経周期が24日以下なら、『頻発月経』、月経周期が39日以上なら『希発月経』、排卵せずに月経が来る場合を『無排卵月経』と言います。
東洋医学では、『気(き)・血(けつ)・水(すい)』という概念があり、この3つの要素がバランスよく整っていることが健康な状態です。
このバランスが崩れることで、生理不順(月経不順)がおこると考えられます。
生理不順(月経不順)は、いくつかのタイプに分けられます。
経早・・生理(月経)が早まる
生理(月経)が、7〜8日以上早まる場合をいい、1ヵ月に2回月経が来る場合もあります。
実熱証による経早
いつも体が熱っぽいタイプで、辛いものを食べ過ぎたりすると、陽の気が旺盛になり過ぎて熱を生みます。
この熱が、子宮に入ることで、生理(月経)が早まります。
胸がもやもやする、口が渇く、尿の色が濃いなどの症状を伴います。
肝鬱化熱による経早
抑うつやストレスなどによって、肝気がスムーズに流れなくなってしまい、悪化して火熱となり、この熱が子宮に入ることで生理(月経)が早まります。
乳房や小腹部(へその下)が張る、口が苦いなどの症状を伴います。
陰虚血熱による経早
生まれつきの虚弱体質や慢性疾患が原因で、血や水が不足すると陰陽のバランスで陽が盛んとなり熱が生じます。
その熱によって、女性の生理(月経)や妊娠などに、とても関係の深い任脈と衝脈という2つの経絡の働きが失調して、生理(月経)が早まってしまいます。
頬が赤い、ソワソワする、不眠、手足がほてる、口やのどが乾く、寝汗をかくなどの症状を伴います。
気虚による経早
虚弱体質があり、飲食の不摂生や過度な疲労によって、『脾気(消化器系を司る気・血を外に漏らさないようにする気)』の統血作用が悪化し、任脈と衝脈という2つの経絡の働きが失調して、生理(月経)が早まってしまいます。
疲れやすい、息切れする、動悸などの症状を伴います。
経遅・・生理(月経)が遅れる
月経周期が、7〜8日以上遅れる場合をいい、40〜50日に1回しか月経が来こない場合があります。
寒凝による経遅
生理期(月経期)や産後に、冷たい風にあたったり、冷たいものや生ものを食べすぎると、女性の生理(月経)や妊娠と関係の深い任脈と衝脈という2つの経絡を傷つきます。
任脈と衝脈が傷つくことで血がかたまり、気血の流れが滞り、生理(月経)が遅れてしまいます。
手足の冷え、寒気、小腹部(へその下)の痛みなどの症状を伴います。
陽虚による経遅
虚弱体質や慢性疾患で陽気が不足していたり、過度のセックスや不摂生な生活、病気が長引くなどで腎の陽気を損傷してしまうと、陽気が臓器を温めることができなくなります。
臓器の機能が低下すると血を十分に作ることができず、女性の生理(月経)や妊娠と関係の深い任脈と衝脈という2つの経絡が充足されず、生理(月経)が遅れてしまいます。
めまい、息切れ、手足の冷え、小腹部(へその下)の痛みなどの症状を伴います。
肝鬱気滞による経遅
抑鬱や精神的なストレスによって、『肝気』ののめぐりが悪くなってしまいます。
その結果、気滞やお血を生じ、子宮や任脈、衝脈の血液が上手く流れ込まずに、生理(月経)が遅れてしまいます。
胸脇が張る痛み、乳房が張る痛み、小腹部(へその下)の痛み、イライラ感などの症状を伴います。
血虚による経遅
病後、出産後の養生不足、多産、虚弱体質、暴飲暴食、過度な労働などによって、『脾』の運化が悪化して消化器系が弱くなり、気血が上手く作れずに血が不足してしまい、生理(月経)が遅れてしまいます。
小腹部(へその下)の痛み、肌の乾燥、目がかすむ、動悸などの症状を伴います。
生理不順(月経不順)は、『気・血・水』のバランスが崩れることが原因です。
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